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d)橋台および浮体橋梁の橋台への連詰
斜張橋と接続する部分の橋台は水深30mの岩盤上に設置された。橋台はケーソン製で20m×21mで、16の隔室からなる。ケーソンは砂れきを充填して、水面上5.0mのところに水密な上床版を設けている。この上床版の上にコンクリートアンカーブロックを据え、浮体橋梁部の接合および斜張橋の支承のTコラムの基礎としている。このアンカーは22m×20m×14.5mである。橋台の鉛直方向には12本または14本のワイヤーケーブルが配置されているが、その合計の張力は42〜44MNである。
浮体橋梁部の支承はネオプレーンゴム製の積層ゴムである。各橋台には4つのフレキシブルプレートが設置される。図-2.1.7はフレキシブルプレートの構造を示したものである。Bergsoysund橋ではフレキシブルロッド方式であるが、Salhus橋では剛性がさらに必要であったのでプレート方式となった。フレキシブルプレートは幅1.6m、厚さ0.6mであり、橋台にボルトで接合される。そして、32本のワイヤーケーブルでフレキシブルプレートと上部工を接合する。ワイヤーケーブルは37×15mmで7.35MNの張力をかける。この張力ロスは慎重に計算されている。フレキシブルプレートの製作はイタリアで行なわれた。一方、Flatoy側の橋台は、直接、岩盤上に製作された。

 

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